アメリカ・ボーディング・スクール受験体験記

純粋日本人 親子3名共働き家庭が挑戦した米国ボーディングスクール留学 受験奮闘記

ボーディングスクールを目指す中学生のTOEFL攻略方法②

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前回書きましたとおり、TOEFLは非常に難しいテストで、大学生や大人にとっても簡単には攻略できません。しかし、言語ですから一歩ずつ継続すれば力がついていきます。受験本番まで続くマラソンですので、休まずこつこつと取り組みましょう。まず全体の大きな流れを示していきます。受験を向かえるに当たり、現在小学校高学年なのか、すでに中学生なのかによって、当然スピード感は変わってきますが、以下のような流れを考えておいて下さい。

  1. まずは、TOEFLの勉強を始める前に、英検2級の合格を目指してください。理想的には小学6年生から中学1年生のうちに英検2級取得が目標です。2級のレベルは公式ホームページには高校卒業程度と書いてありますので、普通の小学生と比較すると2級合格は早いと思いますが、しっかりと準備すれば十分に可能です。現実問題として、2級合格程度ではまだまだTOEFLの問題はほとんど解けませんので、登る山はまだまだ高くへこたれてはいけません。また、TOEFLを勉強していくということは、すでに中学・高校レベルを超えたレベルの英語を身につけることになります。学校の授業が赤ちゃんの話のように聞こえるレベルに近づいていくことになりますので、まったく無駄になりませんよ。
  2. まだ中学英語の授業はすべて終わっていないと思いますから、中学英語を総復習する文法のテキストを一冊全部総ざらいして、基礎的な英語の構造を理解できるようにしましょう。英文法の基礎が網羅できるものがあれば、市販のどんな書籍でもかまわないと思います。ここで重要なことは、昔のTOEFL、TOEIC、大学入試の英語と違い、文法そのものを問われる問題はTOEFLではほとんどありませんから、日本の大学入試を意識したような、細かいテクニックのようなものを重箱の隅をつつくように覚える必要はまったくありません。英語を母国語としない外国人である私たちでは、文法を知らなければ意味が十分に理解できないことがあります。例えば、完了形がどういう状態をさしているのかとか、仮定法が過去形の形式を取っているとか、倒置法は強調するためにある、などです。その意味では言葉のルールを知っておくのは重要です。実践英語でも文法の知識は理解を非常に助けてくれるのです。
  3. 中学英語の総復習テキストの前半あたりは分かっている項目も多いと思いますが、知識として整理して記憶していない可能性もありますので、全部理解しているか確認の意味をこめてやってもいいでしょう。テキストを隅々までやる必要はありません。目的はあくまで文法の網羅的な理解ですので、練習問題やサンプル文章をすべてとく必要はありません。それよりもさっと最後までやってしまい、必要最低限のルールを知ってしまったほうが良いですので、まったく新しい章や、理解が深まっていない章は問題を解いてみるなどしてやりますが、できるだけ最後まで早く終わらせます。そして、忘れたと思ったら、何度もこのテキストに戻ればいいのです。
  4. それが終わるといよいよTOEFLの本格的な学習に入っていきます。TOEFLを調べていますと、Junior TOEFLというテストがあることが分かります。その名の通り、TOEFLよりも難易度を落としたものですが、結局はボーディングスクール受験はほとんどの学校でTOEFLの提供が求められます。また、ライバルもそうしています。最終的にTOEFLをやるのであれば、最初から難易度も含めて、体当たりしましょう。寄り道している時間も無いはずです。子供の潜在能力を信じてチャレンジしましょう。TOEFLに対する覚悟を決めたところで、まずは得点のゴールを設定します。ESLの無いボーディングスクール(つまりかなりの難関校)を候補して選択する場合には、90-100点を最終目標とします。学校によってはもちろんこれよりも低く設定しているかもしれません。例えば、日本人はスコアが低いので低めの特別な基準を設けていることもありますが、ESLが無いということは英語のサポートをしなくても学習に支障が無い学生を採るのが基本なので、90-100点を要求してくるのは当然です。9年生で入学するなら90、10年生なら100点があればリーズナブルですし、このスコアイメージは筆者が一流校のアドミッションから何度か聞いたスコア水準です。ただし、この100点というスコア、もしあなたのお子さんが中学生で得点できたとすれば、相当な語学の才能があると言っても良いでしょう。それくらいの難易度です。
  5. 一方で、ESLを提供していて、留学生の受け入れが熱心で、日本人慣れしている有力校を受けるのであれば、最低でも60点台、できれば70点-80点弱までいくとぐっと、アドミッションの評価が高くなってくると想定されます。ですから、最初は60点(これも簡単ではないですが)、それが出来たら最後80点超えを目指して、ぎりぎりまで努力するというのが理想的です。ちなみに私たちの経験では、娘は願書提出ぎりぎりの1月のTOEFLが70点台で最高得点でしたので、ESLの無い一流校を目指すには少しスコアに無理があったようです。ESLを提供している有力校であれば、日本人としてこの水準があれば英語で不合格になること無いという水準感だと思います。(日本人の特別甘め基準だと思われます)

学習方法のヒントと絶対知っておいて欲しいヒント

まずは、TOEFLの勉強方法については、いろいろなものがウェブに出ていますが、私自身の経験から、また娘の学習を数年にわたってコーチしてきた経験から、以下のウェブサイトの勉強方法が良いとおもいますので、一読して、実践する価値があると思います。

TOEFL対策 10大原則:これから始める方への学習手引き  http://toeflibt101.com/post-2867.html

TOEFL iBT勉強法! まずは80点越え! –3ヶ月勉強計画-  http://toeflibt101.com/post-2498.html

スコアを確実に上げるためには、英単語の暗記が絶対に避けて通れません。万一、スコアがなかなか上がらずに苦しんでいる場合、英単語がTOEFLと戦うための最低水準に達していないことがかなりの確率で疑われます。英単語はベストセラーの「TOEFLテスト英単語3800」(旺文社)が最適です。ランク1が61点前後までの単語、ランク2が80点前後、ランク3が100点前後となっています。80点を目指すならば、ランク2までは完ぺきに、出来ればランク3までに入っているとかなり力が上がると思います。この際、紙の本でもいいのですが、アプリを購入すると非常に効果的に勉強ができますので、もしお子さんにiPhoneを持たせていれば是非ともダウンロードしてあげて下さい。非常によくできたアプリで、音声も入っていますし、覚えていない単語だけマーキングすることもできます。

また、上のお勧めリンクにも解説されていますが、TOEFLにはオフィシャル問題集が3冊、出版されています(2018年9月現在)。1)「ETS公認ガイド TOEFL iBT 第4番」(日英どちらも出版されていて、英語は「The Official Guide to The TOEFL Test Fourth Edition」)、2)「Official TOEFL iBT Tests Volume 1」(英語版のみ)、3)「Official TOEFL iBT Tests Volume 2」(英語版のみ)です。最初あまりにも難しすぎる場合には違う問題集から徐々にレベルを上げてもよいでしょうが、最終的にはこの3冊は何度も何度も徹底的にやってください。逆算して時間がなければ、いきなりこの問題集を徹底的にやりつくすことがとても重要です。やり方については、上記リンクを参考にしてやっていきながら、自分の得意な方法を見つけてもいいでしょう。あるいは、そのまま真似てもかなり効果的と思います。公式問題集をやる、非常に大切な3つの理由がありますので、絶対に知っておいてください。

理由1) なんと、この公式問題集からまったく同じ問題が本番のテストで出題されることがあります。これは驚愕の事実です。毎回必ず出るわけではありませんが、少なくとも10回程度は受験を重ねると思いますので、必ず見たことがある問題に出会うはずです。これだけでも公式問題を解く理由がありますね。少し余談なんですが、娘によれば、年に何度かは過去受験したテストとまったく同じ内容のテストが出題されることがあるようです。とくにヒアリングの会話では、少なくても同じものを3回聞いたことがあるそうです(これは公式テストの問題からの出題という意味ではありませんが)。良質で、且つ難易度が均一の問題をたくさん作るというのは主催者側でも大変なことなんだと思います。

理由2) 理由1と関連しますが、二つ目の理由は、問題の難易度や形式が本番に近いことです。これは実は結構重要なことで、他の問題集をやっただけで本番に臨むと、本番のテストがやたらと難しく感じたり、また出題形式が異なっていたりして、余計なプレッシャーを感じることになりますので、公式な主催者の問題集で勉強するのが確実です。

理由3) 公式問題集を買いますと付属のCD-Romがついてきます。これが優れもので、パソコン上で本番と同じ環境を作ることができます。紙のテキストだけで勉強した子が、何の準備も無くパソコン画面で受験するとスコアが落ちます。画面での読解、マウスでのスクロールなどなど、脳みそがすんなりと英文を受け付けてくれません。とてもあせる原因になりますので、パソコンを使って、模擬試験的に何度も練習しておかなければなりません。

我が家はそれに気づくのが遅かったので、途中までしかできませんでした。様々な問題集をやってみましたが、公式問題集を使って、近道をしましょう!